ホストのヘルプさん 第15話

ホストのヘルプ

ホスト ヘルプとは、こういう存在???

「ごめんね、指名入っちゃったから、ちょっと行ってくるね」

そう言って、担当ホストの皇夜くんは席を立った。
慣れた様子でグラスを置き、にこっと笑って奥のテーブルへと消えていく。

もちろん私は、「……ああ、うん。行ってらっしゃい」

と笑顔でうなずいた。とはいえ、やっぱり、内心では少し寂しい気持ちが湧いていた。
でも、それは“お店”という場所では仕方ないことだと、わかっている。

そして、すぐに代わりのホストが私の席にやってきた。
そう、それが、ヘルプくんの登場だった。


ヘルプ登場、空気は変わる

「皇夜さんいない間、俺がお邪魔しまーす。ビール飲んでいいですか?」

席に着くなり、そう言って笑ったヘルプくん。
もちろん、私が知らない人。
見た目はそこまで悪くない、しかしなぜかテンションだけが高い。

さらに、間髪入れずに「俺、ビール好きなんですよ。かなり飲めるんすよ。びっくりしますよ。毎日飲んでも全然いけるんすよ!

と、矢継ぎ早に話し出した。

……正直どうでもいい。

どうでもいい……

私は心の中でつぶやいた。


会話が合わない、気持ちが冷める

ヘルプは、指名ホストのサポートとして存在する。
とはいえ、代わりに接客されるのだから、ある程度“会話力”や“雰囲気”も重要だ。
だが、この彼には、そういった“空気を読む力”が欠けていた。

「これイッキに飲むんで、おかわり頂いていいですか?」

またビールの話。
そして、こちらに許可もなく追加を求める姿勢。

イケメンでもないキャストに時間無駄にされて、高い料金払いたくない!

そう心の中で叫びながらも、私はただ軽く笑ってやり過ごした。


ホスト ヘルプ制度の現実

そもそも、ヘルプ制度は悪くない。
指名ホストが複数卓を掛け持ちしている場合、客を一人にしないために必要な仕組みだ。

基本的には、ドリンクを作るさらに、タバコに火をつける、加えて、灰皿を交換したり、(吸う方は)いわゆる、テーブル上の“補助的役割”が中心だ。とはいえ、やっぱり大事なのは「雰囲気を保つ」事だ。

ただし、問題は“飲み方”と“話し方”だ。

したがって
こちらの空気を読まずに自分のペースで酒を進められると、
それだけで一瞬にして財布が空っぽになる感覚
に陥る。

実際、ビール1杯でも1,000円以上。
それをイッキされたうえで、さらに「おかわりください」と言われようなものなら、もはや営業というより拷問だ 笑


お店を出てから、私は思った。

その夜、皇夜くんはしばらくして戻ってきたが、
すでに私はすっかりテンションが下がってしまっていた。

結局、あのビール好きヘルプくんの存在が、
全体の空気を少しずつ壊していたのだと思う。

ホストクラブは、ホストだけではなく“空気を作る人”たちの連携で成り立っていると思う。
もちろんヘルプも、立派な戦力。
だけど、それを忘れてしまうと──今日の私のような“がっかり”が生まれる。


この話の原作4コマは
ホスト漫画ドットコム第15話「ホストのヘルプさん」 に掲載中!

第16話へ続く

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