
ホストクラブの体験入店 を提案された!「仁君、そんなに不安なら――今日、体入してみるといいよ!」
突然の提案に、ジンは目を丸くした。
「一日体入ですか?」
彼の口から出た言葉に、先輩ホストは頷きながら説明を始めた。
「体験入店って言ってね、具体的には、実際にホストとして一日だけ働いてみる事ができるんだ。その上で、お店の雰囲気とか、さらには、自分に合ってるかどうかとか、とにかく確かめるための制度なんだよ」
確かに、実際、ホストの仕事形態は一般的な職種と異なる。
普通の社会では、仕事を“体験”できる場なんてそうそうない。けれど――
ホストには、「体験入店」という仕組みがあるのだ。
ホストクラブの体験入店とは?
ホストクラブの体験入店、通称「体入」とは、要するにその日一日、実際にホストとしてお店で働き、環境や仕事内容を自分の目で確かめられる制度のこと。
お店の雰囲気、さらに、在籍キャストたちの人間関係、またはシステム、それに加え、お客さまの入り具合など……。
要するに、どれも、面接や説明会では見えない“リアル”を体験できる。
しかも、気に入らなければそのまま帰ってOK。
さらに本入(=本入店)を無理に勧められることもない。
ジンは少し前のめりになった。
「体験入店してみたいです。でも……俺、スーツ持って来てないんです」
その言葉に、先輩ホストは笑った。
スーツがなくても大丈夫?
「必要な物は全部お店にあるよ。スーツもレンタルできるから心配いらない!」
ホストクラブによっては、スーツやネクタイ、靴まで貸し出し対応しているところが多い。
だから、「今月ちょっと金欠だから体入してみようかな」なんて軽い気持ちでもOK。
さらに、派遣会社みたいに登録手続きをする必要もなく、身分証さえあればすぐに働ける。
しかも、難しい接客は求められず、簡単な業務や常連客との会話などがメインという話も多い。
「……あ、でも別にその服装でも大丈夫だよ」
先輩は、ジンのパーカー姿を見て笑顔で言った。
「……これ、ユニクロですけど!? 本当にいいんですか?」
私服OKのホストクラブもある!
実はホストクラブの中には、“私服接客”がOKな店舗も増えている。
代表の意向だったり、カジュアル路線を売りにしていたりするお店では、スーツ不要で働けるところも多いのだ。
つまり、「ホストって俺なんかじゃ無理だろうな」と思っている人にも、体験入店は非常におすすめ。
- ホストってどんな仕事?
- 自分が向いてるか不安…
- 短期間で少しだけ働きたい
- 彼女欲しい(笑)
――そんな人こそ、「ホストクラブの体験入店」を活用するべき。
実際、お金ももらえて、ホストという非日常の世界を味わえる。
そのまま本入してもいいし、やっぱり合わないと感じたら辞退すればいい。
ホスト体験入店の用語を解説
- 体入(たいにゅう):体験入店の略。一日ホストとして働いてみる制度。日給も支給される。
- 本入(ほんにゅう):本格的にそのホストクラブで働くことを決意し、正式入店すること。
このエピソードの原作漫画はこちら!
「第13話 ホストからご飯の誘い」に続く ぜひご覧ください。
