
ホスト兄弟は絆を取り戻せるか?トラブルに見舞われた兄を助けたのは、距離を置いていた弟だった。
ホストの現場で起きた“危うい空気”
「ちょっと、勝手に開けたでしょ!? そんなの聞いてないんだけど!」
女性客の怒鳴り声が、フロアの空気を鋭く切り裂いた。
というのも、昇大が席に戻ろうとしたまさにその瞬間――
彼女の視界の端で、スタッフがボトルを開ける様子が目に入ってしまったのだ。
もちろん、昇大としては事前に了承を取った“つもり”だった。
とはいえ、そのわずかなタイミングのズレが誤解を生み、
「勝手に開けられた」という怒りに火をつけてしまった。
「大変失礼しました。こちらの確認が不十分でした」
昇大は即座に頭を下げた。
けれど、酔いの勢いも加わった女性客は、すでに感情のブレーキを失っていた。
謝れば謝るほど、その場の空気は冷え込み、むしろ状況は悪化していく。
だからこそ、ホストの現場では細心の気配りが欠かせない。
たとえ些細な行き違いでも、思わぬトラブルに発展することは――決して珍しくないのだ。
ホスト兄弟の絆を試された瞬間
そのときだった――
ゆっくりとフロアを横切る影が、静かに空気を変えた。
龍斗だった。
一歩、二歩と前に出ると、騒ぎの中心にいた女性客の前で、ごく自然に頭を下げた。
「ゆりこ様。お久しぶりです」
その柔らかな一言が、張り詰めていた空気を一瞬で和らげた。
酔っていたゆりこも、その声に気づき顔を上げる。
視線が合った瞬間、少しだけ表情が緩んだ。
「今週、お誕生日でしたよね?」
「実は兄と話してたんです。“ゆりこ様をちゃんと祝いたい”って。だから……」
龍斗はわざと少しだけ間を取り、穏やかな笑みを浮かべたまま続けた。
「ゆりこ様の生まれ年のワイン、今夜のためにご用意してあるんですよ。
ね、兄さん?」
昇大は一瞬戸惑ったものの、すぐに龍斗の意図を察して頷いた。
「ああ……驚かせたくて、タイミングを見失った。
でも、本当にごめん。ゆりこ様」
ようやく、女性客の頬に微かな笑みが戻る。
「もぉ〜……そういうとこ、あんたたちズルいのよ」
そのタイミングで、店長が自然に会話に加わってきた。
笑い声が混じり、緊張していた空気は、いつの間にかやわらいでいく。
こうして、トラブルは穏やかに――だが確実に、収束していった。
調子に乗っていた――兄の告白と弟への言葉営業後。
営業後。
控室に漂う静けさの中、昇大は正面から龍斗に向き直った。
「オレ、最近……少し調子に乗ってたのかもしれない」
そう口にした声には、迷いと照れが、どこか同居していた。
けれど、顔を上げたときの瞳は、迷いのないまっすぐな光を放っていた。
「でも、それはさ――」
「早く、自分たちの船を出したかったんだよ。
もちろん、お前と一緒に、な。それだけは……どうしても伝えておきたかった」
たとえ衝突やすれ違いが続いたとしても、信じたい気持ちがあった。
つまり、ホストとしてどう売れるかよりも、
兄弟としてどう在るか――それこそが、二人にとって一番大切なことだったのだ。
二人で一人。昇竜ホスト兄弟、再び始まる
少しの沈黙のあと、龍斗が静かに息をついた。
「兄貴、オレもさ……本当はずっとわかってたんだ。
でも言えなかった。だって、言ったら終わりになる気がしてたから」
その言葉に、昇大はふっと笑みを浮かべ、そっと頷いた。
「バカだな、オレたち」
「いや、きっと二人とも――ただ、不器用なだけだろ」
そう言いながら、二人はゆっくりと拳を合わせた。
強くはない。けれど、確かにあの頃と同じ温度がそこにあった。
何度ぶつかっても、すれ違っても、兄弟としての“思い”だけは消えなかった。
ホストとしての日々の中で、積み重ねてきた絆。
それはもはや、血のつながり以上に強く、深いものになっていた。
「俺たちはさ……二人で一人だろ? 兄貴」
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