ホスト 幹部 会議での逆転宣言【絆 第15話】

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ホスト 幹部 会議での逆転宣言:第15話

ホスト 幹部 会議で下される通告 幹部会の朝。
いつもより早く始まったはずなのに、店の空気は異様なほど張り詰めていた。
というのも、今日は“誰かを裁く日”だと、皆が感じ取っていたからだ。

そして、その視線の矛先は――国見だった。
彼はその中心で、まるで罪人のように俯いていた。
とはいえ、何かを認めたわけではない。
むしろ、何も語らないことこそが、今の彼にとって唯一の抵抗だった。
だが、その沈黙は、時に“黙認”と受け取られる。
つまり、誰も庇わなければ、彼が“黒”という空気だけが広がっていく。いた。

「君の売掛処理、問題になってるようだね。」

そう告げたのは、上位幹部の一人だった。口調こそ穏やかだが、そこに情はなかった。というのも、これは単なる“確認”ではなく、断罪の前振りだったからだ。

炎上騒動に始まり、帳簿のミス、そして裏切り疑惑――

結果として、そのすべての責任が、なぜか国見一人に集約されようとしていた。

つまり、この会は“真実を問う場”ではなく、“誰か一人を切り捨てる儀式”だった。

それでも国見は、何も言えなかった。なぜなら、声を出せば出すほど、“言い訳”に聞こえる空気がそこにあったからだ。


ホスト 幹部 会議の空気を変えた男

「……この店の継承については、すでに正式な手続きが進んでいます」

会議室の奥で発言したのは、東條ではなかった。
一人の若い幹部が、茶封筒を静かにテーブルに置く。

「これは“オフィスT”からの通達です。
 提出者は、代表取締役・田村恭介」

その名を聞いた瞬間、数人の幹部が顔を見合わせた。

「東條が直接来ないあたり、手が込んでるな……」

誰かが小さく呟いた。


ホスト 幹部 会議の逆転劇

封筒の中には、正式な承認書類が綴られていた。
“店舗承認・営業移管通知”
発行元には、グループ本部の印。
責任者欄には、田村の名前と印影。

『本日をもって、当該エリア統括は東條宛とする』

「この内容に異議がある者は、上部へ直接申し立てを」

その一言に、誰も返事をしなかった。
いや――できなかった。

場の空気が張りつめたまま、幹部会は静かに幕を閉じた。

そして、誰もが立ち去ったあと

会議が終わり、資料を回収していた田村がポツリと呟いた。

「……あの人は、最後にしか動かないんですよ。いつも」

その“あの人”が誰か、聞くまでもなかった。

テーブルの端に置かれた名刺には――
《オフィスT 代表取締役 田村恭介》
その名が、黒々と刻まれていた。

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