
ホストのお酒高い!ドンペリ1本に込めた、私の“あとちょっと”
「売上あと少しって、いくらの差なの?」
その夜、担当のホストが沈んだ顔で私の席に戻ってきた。明らかにテンションが低い。理由を尋ねると、彼は少し眉をひそめながら、ぽつりと答えた。
「う~ん……向こうが高額入れなきゃ、10万ぐらいで大丈夫かな」
その言葉を聞いた瞬間、私は心の中で財布の中身を確認した。なんせホストのお酒高い。
今日は15万円。現金でそれだけは持ってきていた。つまり、ギリギリなんとかなる。
だけど──それはあくまでも「本体価格」だけの話だった。
「じゃあ、10万円のドンペリ、1本だけね。今日だけだからね!」
自分で言いながら、笑顔を保つのがやっとだった。ホストはパッと表情を明るくし、「本当⁉ ありがとう‼」と、まるで少年のように喜んだ。
だが、その笑顔の裏側で、私はすでに後悔を始めていた。
ホストのお酒は高い。“あとちょっと”は、財布に大打撃
「お酒が飲めない私にとって、お酒に10万ってどうなの?」
そう思いながら、私は目の前でシャンパンを開けるホストの笑顔を見ていた。
──正直、ワインくらいにしておけばよかった。
ホストクラブ初心者だった私は、「お酒の値段」がすべてではないことを知らなかった。そこに加わる チャージ料金、ホストの飲み物代、そして TAX(サービス料+消費税)。会計を見たとき、私の想定していた金額をゆうに超えていた。とにかくホストのお酒高い!
財布に15万持ってきていたのに、あっという間に空っぽ。カードでの支払いをすすめられなかったことが唯一の救いだった。
高いのは“お酒の値段”だけじゃない
あとになって気づいたが、ホストお酒の値段は高い「ドンペリ1本10万」というのは、実は“最低価格”。お店によっては 金額が14万前後になることもある。
色によってはさらに高額になり、レッドやロゼは数十万円以上という世界。
しかも、彼らは「あとちょっとでラスソンなんだ」と言って、気軽にシャンパンをすすめてくるけれど、それはあくまで“ホスト目線”のあとちょっと。
お客の財布にとっては“致命的な一撃”であることも、珍しくないのだ。
「ホスト お酒 高い」と検索する前に知りたかったこと
「今日、痛い出費した。かなり後悔……」
お会計のあと、私はため息まじりにそうつぶやいた。
それでも、彼の笑顔を見て、どこか満たされた気持ちもあるのが不思議だった。
次からは、TAXも含めて計算しよう。
次からは、もっと冷静に判断しよう。
でも――きっとまた、“あとちょっと”に手を伸ばしてしまうんだろうな。
ホスト用語(今回のまとめ)
- メンキャバ:時間制で料金が決まっているホストクラブ。キャバクラの男性版。
- TAX:サービス料金+消費税。ホストクラブでは20〜35%が一般的。
- チャージ料金:座席料のこと。
- ドンペリ:ホストクラブでの定番高額シャンパン。お店により価格差がある。
- ラスソン:ラストソング。売上1位のホストが閉店時に歌える“名誉”
この話の原作4コマは ホスト漫画ドットコム
「第19話 あの有名な方に出会えました」 に掲載中です!
