ホストメイク 第18話 

ホストメイク

はじめての「ホストメイク」に挑むジン

体験入店の朝。スーツに着替えたジンは、初めて袖を通したネイビーのジャケットにまだ馴染めていなかった。
先輩ホストの一言が、次の試練を告げる。

「なかなか似合ってんじゃん。次、ヘアメイクやるか」

戸惑いながらも「ヘアメイクですか?」と応じたジンに、先輩は笑いながら女性スタッフを呼び寄せた。

「この子、お願いね」

登場したのは店専属のヘアメイク。ホストクラブでは、プロの美容師が常駐しており、体入者にも本格的な「ホストメイク」が施されるのが一般的だ。しかも、場合によっては無料で対応してくれる店舗も多い。


化粧なんてわからない──戸惑うホストメイク

「分かりました、任せてください」

明るく爽やかな声に、ジンは少し安心した。鏡の前に通され、椅子に腰を下ろすと、手早く準備が始まる。

「まずは目のクマと肌のくすみを隠すために、コンシーラーを少し塗りますね」

(えっ、そこから始まるのか……)

次に塗られたのは、化粧下地。肌のトーンが少し明るくなると、ジンは心の中で思わずつぶやいた。

(キレイな肌になってきた……)

だが、その後も次々と施される工程に、彼の表情はこわばっていく。


ノーズシャドウ?フェイスパウダー?終わりが見えない

「次はファンデーション、その後はフェイスパウダーとノーズシャドーしますね」

「えっ!?」と内心で驚くジン。

そして極めつけは──

「最後は顔を立体的にするため、フェイスシャドーもしていきますね!」

(まだ顔にッ!?何か塗るの!?もういいよ!!!)

まさか、ここまで本格的な工程を踏むとは思っていなかったジン。化粧など一度もしたことがなかった彼にとって、「ホストメイク」は想像以上の世界だった。


ホストにとってメイクは武装の一部

とはいえ、ホストにとってメイクは欠かせない要素である。清潔感を保ち、自信を持って接客に臨むための“戦闘服”のようなものなのだ。

最近では、化粧水のあとにBBクリームだけで済ませるホストも増えてきてはいるが、年齢を重ねるとそうもいかなくなる。「じじホス」と呼ばれるベテラン勢は、営業中にメイクがよれないよう、ミストでのメンテナンスにも気を配る。

たとえ面倒に感じても、メイクによって自信が芽生えるのは事実。ジンのような新人ホストにとって、この“変身の時間”は、ホストとしての第一歩を踏み出す重要な儀式だった。

この話の原作4コマは
ホスト漫画ドットコム ホストな日々

第18話 ホストメイク に掲載中です!

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