ホストからご飯の誘い 第12話

ホストからご飯の誘い

ホストからご飯の誘い、そう、その電話は突然だった「もしもし、どうしたの?」珍しくホストから電話がかかってきた。なぜなら、夜の街ではLINEの方が主流だから、わざわざ電話をかけてくる時点で、ちょっと特別な気がした

「今日、暇ならご飯行かない?」

少し砕けた声。とはいえホストからご飯の誘い、嬉しいような怖いような。
しかし、気のせいか、なんとなく軽い。
しかし、一方で、私は内心ちょっとだけ浮かれていた。

「ご飯だけならいいよ」

とりあえず、条件付きで返事をする。なぜなら、その言い方が、ちょっとでも“遊びじゃない”と伝わればいいと思ったから。

「じゃ、ドンキ前で4時に待ち合わせで!

彼はそう言って、電話を切った。


ホストからご飯の誘い そして約束の時間が過ぎて

そう、4時前には着いていた。
ドンキの前、どこにでもあるような待ち合わせスポット。

だけど――
4時を過ぎても来ない。
そして、30分過ぎても、連絡なし。
さらに、1時間が経ち、さすがに不安がよぎる。
そして、2時間後。


ホスト、登場。

「ごめ~ん、お待たせ!2時間も遅刻しちゃって!」

彼は悪びれもせず、いつもの笑顔で手を振りながら現れた。

「……」

なんて返せばいいかわからない。
連絡もなく2時間遅刻。けれど、怒る気力ももうない。

「いや〜、起きたらもう待ち合わせの時間すぎてて、びっくりしちゃった!かなり寝ちゃったよ〜」

彼は笑いながら言った。

だけど私は、すぐにツッコみたくなった。


ヘアメイクばっちり

「……寝過ごしたわりに、ヘアメイクばっちりだね」

思わず口から出た本音。
というか、それしか言えなかった。

心の中では叫んでいた。
遅刻してきたのにヘアやメイクがバッチリって……女か!!

彼の肌はつるっとしていて、髪もセットされ、目元もキラキラしていた。
ホストの世界ではこれが“普通”だとしても――
やっぱりモヤモヤは消えない。


💡ホスト用語ワンポイント

ヘアメイク:ホストは、出勤前に髪型とメイクを整えることが多く、これを「ヘアメイク」と呼びます。
お店専属の美容師さんや提携サロンで仕上げてもらい、化粧をして肌がきれいに見えることでイケメン度が急上昇
中には濃すぎて“夜の歌舞伎”みたいな人もいますが、基本的には第一印象の武器です。

ちなみに、ヘアメイク代は無料の店もあれば、給料から500~2000円ほど引かれるシステムのところもあります。

「化粧してる女の子って可愛いけど、すっぴんは別人でしょ?あれと一緒(笑)」
とは、あるホスト談。

このエピソードの原作漫画はこちら!

第12話 ホストからご飯の誘い ぜひご覧ください。

第13話へ続く

その他の連載作品をご紹介します。

上部へスクロール