
ホスト 接客 評価──静かに広がる支持の輪
ホスト 接客 評価が、昇格争いの焦点に変わりつつあった。
というのも、推薦リストを前にした田村が、思わず唸っていたからだ。
「数字はリュウガが上。けど……現場からの“声”は、圧倒的に国見だな」
客のコメント、スタッフの所見、さらには新人からの信頼。
それらが国見に集中しつつある状況に、田村は目を細めた。
「やっぱり、“売上”だけじゃ測れない部分があるってことか……」
つまり、接客の質が“記憶”に残るかどうか──それが、今の店に必要な評価軸となっていた。
現場で起きていた“地味な異変”
国見の営業スタイルは、一言でいえば“素朴”だった。
例えば、ボトルの煽りは一切なし、または、リピーターには近況を丁寧にヒアリング
さらに、新人ホストのフォローを欠かさない
それは、一見すると地味で目立たない。
しかしながら、口コミや紹介での来店が続き、現場では「安心感がある」「また話したい」という声が日に日に増えていた。
「売ってないのに、なぜか売れてるように見えるんだよな……」
そう呟いたのは、同じく推薦候補に名前が挙がっているリュウガだった。
その目に、一瞬の焦りが滲んでいたのを、田村は見逃さなかった。
東條の視点──“選ばせる”のではなく、“見せる”
推薦リストを見ながら、東條は静かに言った。
「数字を並べるだけなら、誰でもできる。……でも、“また来たい”と思わせるホストは、意外と少ない」
田村が頷いた。
「国見は、その数少ないタイプですね。……計算じゃない、本気の接客です」
東條は、笑うでもなく言った。
「人の記憶に残るかどうか。俺は、それが“本物のホスト”だと思ってる」
つまり、売上至上主義を否定するわけではないが、それだけに頼る組織ではいずれ腐る──
そう彼は見抜いていた。
ホスト 接客評価の意味──現場の目が動き出す
その日、控え室に一通の“無記名投票メモ”が回されていた。
「次期幹部にふさわしいと思う人物を1名、理由とともに」
新人たちの中で、最も多く名前が挙がったのは──国見だった。
「理由:見ていて一番、安心できるから」
「理由:あの人の接客は、勉強になるから」
「理由:お客様との距離感がいつも自然で、憧れてるから」
ホスト 接客 評価とは、ただの指名数や売上ではない。
“心を動かされた”という、言葉にならない感覚の積み重ねなのだ。
その流れを感じ取った田村は、リストの端にこう書き加えた。
──現場評価:国見 強く推奨
その一筆が、やがて波紋を生むことになるとは、この時まだ誰も知らなかった。
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