
「面接の時はどこの席に座ればいいのかな?」と考えながら、ジンはついに面接会場となるホストクラブに足を踏み入れた。とはいえ、緊張で心臓がバクバクしている。代表らしき男性に声をかけられ、「面接希望の方かな?」と笑顔を向けられた時も、うまく返事ができなかった。
「はい、ジンです。面接に来ました」
想像以上の店内にドキドキ
案内された店内は思っていたよりも広く、しかも壁際にはソファがずらりと並んでいる。だからこそ、ジンの緊張はさらに高まる。「ホストクラブって壁一面ソファなんですね…」とつぶやくと、代表は笑って「じゃあ、そこに座ってくれる?」と指を差した。
しかし、ジンは思わず固まる。「そこって、どこ!?」
ホスト面接時の席に正解はあるのか?
目の前にはソファ席と3つの丸椅子がある。中央のテーブルを挟み、どこにでも座れそうだが、逆にどこが正解なのかわからない。「あっ、はい…」と答えながら、ジンの脳内では「ソファ席が上座?」「丸椅子の左が無難?」などと混乱していた。
このとき、彼の頭をよぎったのは「ホストの面接の時に座る席」問題だ。たしかに、一般企業の面接でも席順で迷うことはある。とはいえ、ホストクラブは接客の現場。その第一印象で失敗は避けたいところだ。
ホストの面接の時に座る席 答えは「どこでもいい」?
実際のところ、どの席が正解なのかは店によって違う。けれど、ジンは思いきって聞いてみることにした。
「すみません、どこに座ればいいですか?」
代表は少し笑って「どこでも大丈夫だよ」と優しく答えた。その一言に、ジンの肩から力が抜けた。
ジンは丸椅子の真ん中を選び、深呼吸して座る。こうして彼の面接は、静かに、でも確実に始まったのだった。
この話をぜひ原作漫画で読んでください!!ホスト漫画ドットコム ジン君 第7話
ホストクラブって意外と 第8話 に続く