ホスト 初回 名刺 置き方 第4話

ホスト初回時の名刺の置き方、このお話は、ホスト漫画 ホス狂い「ホストの名刺どうする」のノベライズ小説です。原作と合わせてお楽しみください。

ホスト 初回 名刺 置き方

さて、ようやく席に落ち着いたのも束の間、私の目の前には既に数枚のホスト名刺が並べられている。「初回だと、席に着いたホスト全員から名刺を渡されますが、枚数が多いため、どこにどう置くか悩む…」と、私は小さく呟いた。

ホストの名刺…それは、営業のためのとても大事な物だろう。顔写真入りが多く、しかも個人情報付き(当たり前)。初回だと、本当にたくさんの名刺を貰うことになる。確かに、一人ひとりのホストは丁寧に自己紹介をしてくれ、キラキラとした笑顔と共に名刺を差し出してくれた。その心意気は嬉しいのだが、問題はこの増え続ける名刺の行き場だ。「いちいちカバンに仕舞うのも面倒だし…」

試しに、テーブルの上に並べてみる。しかし、「テーブルに並べると邪魔だし、横向き縦向きで並べにくい」。まるで神経衰弱のカードのように、統一感なく散らばっていく名刺たち。これでは、グラスを置くスペースさえ危うい。

ホスト初回の名刺の置き方-暗黙のルール

ふと、隣のテーブルに目をやろうとしたが、すぐに思いとどまる。「他の卓(テーブル)見るのも失礼だから見られないし、下手をすると揉め事になるだろうし、困ったな」。ホストクラブには、暗黙のルールのようなものが存在する。不用意な行動は、思わぬトラブルの火種になりかねない。

重ねて置くのはどうだろうか。「テーブルに名刺を重ねて置くのは、何か下の人に失礼だよね。だって、これは違うよね…」。ホストの世界にも上下関係がある、と聞いたことがある。下位のホストの名刺の上に、上位のホストの名刺を重ねるのは、なんとなく気が引ける。

結局、私は増え続ける名刺を前に、途方に暮れていた。「初回の名刺って、お客さん皆どうしてるのか、誰か教えて欲しいな、、、」。この、初回ならではの、小さな悩みは、私にとって意外と切実な問題だった。華やかなホストクラブの片隅で、私は一人、名刺の扱いに頭を悩ませているのだった。

この話をぜひ原作漫画で読んでください!!

ホスト漫画ドットコム ホストの名刺どうする 第4話

第5話 場内指名の選び方へ続く・・・

上部へスクロール