
ホストになることを躊躇する理由それは写真だった? ジンはドキドキしながらスマホを握りしめた。「ホスト求人ドットコムの求人を見て電話したのですが…」声が震えるのを必死に抑える。すると、店の明るい声が返ってきた。「お電話ありがとうございます!面接ご希望ですか?」ジンは「わかりました。○日でお願いします」と、ようやく一息ついた。
電話を切ると、想像以上にスムーズだったことに拍子抜けする。「電話余裕だったわ。もしかして、俺、面接で即採用って言われたりして…」ジンは一人、期待に胸を膨らませ、再び求人ページをスクロールし始めた。なぜなら、ホストへの応募を躊躇させるもの、それは求人写真の印象だったからだ。つまり、ホストになるのを躊躇する。それゆえ、最初の電話は勇気がいったのだ。このように、一歩を踏み出すまでには、様々な心理的なハードルがあるのだ。
衝撃!求人ページのイケメンたち – なぜホストへの一歩を躊躇する?
しかし、画面に並ぶホストたちの写真を見た瞬間、ジンは息を呑んだ。「あっ…俺やっぱり駄目かも…」求人ページに掲載されているのは、まるで別世界のようなイケメンばかり。「何で求人ページに載ってる写真って全部イケメンなの⁉自信なくなっちゃうだろ」ジンはスマホを握る手に力が入った。恐らく、それは「求人ページに載ってるホストの写真がカッコイイから」だと思う。加えて、その完璧すぎるルックスに、自分とのギャップを感じてしまうのだろう。実際、多くの人が同じように感じているかもしれない。
ホスト 躊躇 写真宣材写真の裏側:なぜイケメンばかり?
(さて、一体なぜ、何十枚も撮影して一番映りの良い写真に、さらにガッツリ修正加工したカッコイイ宣材写真を求人のページに載せるのだろうか…)ジンは疑問に思った。(だって、見るのは、お客じゃなくてホストやってみたいなぁと思う人なのに。イケメンがカッコよく映ってる写真が載ってると「えっ…このルックスレベルじゃないと、このお店で働けないのかなぁ…」「この店レベル高すぎて難しそう」って思ってしまい結局ホストを躊躇してしまうんだよな…)考えてみれば、採用する側も、少し戦略を間違えているのかもしれない。もっとも、目を引く写真が必要だという考えも理解できるが。
勇気を出して一歩踏み出すために
(けれども、求人には普段ヘアメイクしてない「普段の自分」を載せた方が、効果的な気がするんだけど…)ジンはそう考えた。(例えば、キャバ嬢の求人でも店で一番かわいい子の宣材写真使ってると絶対私働けないって思うし…。それに、あーいうのを見ると憂鬱になる。神って本当に不公平だよね…)そんな時、一人で悶々とするジンに、心の声が囁いた。「安心してください。ホストの写真は、ほとんどが詐欺写真なので写真見て不安になった人はブログの写真やそのお店のトピックスを見てください。きっと安心します(^^)」
ジンはハッとした。(つまり、宣材写真って『盛り』まくってるんだ…)「ヘアメイク…プロの美容師などに化粧や髪型をセットしてもらうことか。あれやると本当にカッコよくなるって言うもんな」ジンは納得した。カチカチと求人ページを下へスクロールしていく。
「宣材写真…お店で宣伝用に使用する写真のことか。そりゃ盛るよな…」「盛り…本来の物よりさらに見栄えをよくすること…しかし、あれ…すでに当たり前のような言葉なのにうまく説明できないな…」ジンは苦笑いした。それでも、心の奥底に小さな勇気が湧いてきた。「とりあえず、面接に行ってみるか…」ジンは再び、応募したお店の連絡先を見つめた。
この話をぜひ原作漫画で読んでください!!ホスト漫画ドットコム ジン君 第4話