ホスト 信念 揺らぎ ― 告白(対峙の夜)【絆 第19話】

ホーム » ホスト 信念 揺らぎ ― 告白(対峙の夜)【絆 第19話】
ホスト 信念 揺らぎ ― 告白(対峙の夜):第19話

ホスト 信念 揺らぎの対話劇

ユウトという存在

ユウトは、国見がまだ“売れない新人”だった頃に最も慕っていた先輩だった。 だが、彼はグループの運営方針――とくに裏社会との関係性に疑念を抱き、あえて表舞台から身を引いた男。

いわば“もう一つの正義”を貫く存在であり、今や別の店舗で副主任を務めるホストとして知られている。 東條や田村とは距離を置きながらも、自分なりの誠実なホスト像を追求していた。

信念 揺らぎの対話劇

深夜の店内。営業が終わった後のバックヤードで、国見はユウトと再会した。

「お前、調子に乗ってるな。」

開口一番、ユウトがそう言い放つ。 そして、間髪入れずに続けた。

「……守られてるだけの人間が、幹部のイスに座るなよ。」

その言葉に、国見は一瞬、口をつぐんだ。 というのも、その存在があったことは――確かに否定できない。 それは事実だ。だからこそ、反論ではなく“認める”ことから始めた。

「守られてたのは認める。 でも、ここからは違う。」

静かに、しかし迷いなく返したその声には、 かつての“頼られる側”とは違う強さが宿っていた。

つまり、国見はようやく――自分の足で立つ覚悟を手に入れたのだ。


■ホスト 信念 揺らぎからの決意

「……俺は、俺のやり方で登る。」

国見の声には、もはや過去の弱さはなかった。 というのも、その一言には、“決意”と“覚悟”が確かに宿っていたからだ。

ユウトは少しだけ目を細めた。 そして――静かに言葉を返す。

「だったら、見せてみろよ。守られなくても立てるってやつを。」

それだけ言うと、ユウトは背を向け、無言のまま歩き去っていった。
というのも、それ以上の言葉は必要ないと、彼自身が判断したからだろう。

国見は呼び止めなかった。
だが、その背中には、なぜか“期待”にも似た余韻が残っていた。

つまり――完全な拒絶ではなかった。
むしろ、「見届ける側」に立つという、無言の意思表示のようにも感じられた。

国見は、黙ってそれを見送った。 もし過去の自分なら――きっと、言い返すことすらできなかっただろう。 とはいえ、今の自分は違う。

東條でも、田村でもない。 つまり、自分自身の言葉で、信じた道を歩むと決めたのだ。 その一歩を、もう止める理由はなかった。


さらにその他の連載作品をご紹介します。

ホスト信念の揺らぎを乗り越える場所はこちら!

▶︎最後に未経験でも安心!ホストの体験入店について、最初から最後までわかる【完全版】ガイドをご紹介します。

上部へスクロール