ホストの売掛問題の真実-指名の嘘 第11話

ホスト 売掛 問題

ホスト売掛問題が、静かに牙をむくとき

「ゴウさん、今月の売掛……少し多くないっすか?」

あるスタッフの何気ない問いに、しかし場が凍りついた。

売掛――それは、ホストクラブにおける“見えざる借金”のことだ。

名目上は「お客様が後日払う約束をしたツケ」。

しかし、実態は“指名数”や“売上”の水増し”にも使われる、いわば数字の裏技である。

とはいえ、ときに売掛は夢を演出する。

たとえば「指名が多い」「売上が高い」といった見た目の成果が、ホストとしての“格”を支えるからだ。

だが、それが「本当に払われる金」かどうかは、もちろん誰にもわからない。

ホスト 売掛 問題――それは、夜の世界の根幹を揺らす静かな爆弾だった。


“数字”の美学と、“現実”の倫理

「数字さえ立ってりゃ、何をしてもいいのか?」

朝比奈の言葉に、ゴウは笑わなかった。
ゴウは今、黒速会・歌舞伎町本店の“統括”という椅子を狙っていた。
そのためには、数字がすべて。
たとえ“指名の嘘”で塗り固めたとしても、結果が評価される世界だ。

だが――その数字が、誰かの借金だったとしたら?

ユウトは、初めて売掛を知った。
そして「自分の指名も、実はそうだったのでは?」という疑念が、喉元を刺した。


ホスト 売掛 問題が生む不信感と、崩れゆく人間関係の均衡

「……払えるアテ、あるんすか?」

ある後輩ホストが、酔い潰れた客を支えるように言った。
売掛を取った客が、本当に払うかどうかなど、誰にも保証できない。
だが、その“未回収”は、店の赤字として跳ね返る。

誰かが得をすれば、誰かが損をする――それが夜の均衡だった。

ゴウは売掛を、ただの“戦略”として使っていた。
しかし、それが崩れる日が、確実に近づいていた。

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