ホスト 幹部 審査基準 ― 数字だけじゃない【絆 第27話】

ホスト 幹部 審査基準

ホスト 幹部 審査基準──変わったのは何か

ホスト 幹部 審査基準が、ついに明文化された。
というのも、推薦リストの改ざん騒動によって、従来の“売上主義”が見直されることになったからだ。

「売上だけで測るのは、もう終わりにしよう」

東條の一言は、幹部たちにも衝撃だった。

確かに、これまでは“いくら売ったか”“どれだけ同伴を取ったか”が評価の中心だった。
しかしながら、今回からは「客との関係性」「スタッフからの信頼」「問題対応の適切さ」といった、数字では表しきれない要素が加味されることになったのだ。

つまり、誰が“本当にこの店を引っ張れる存在か”を見極める方向に、大きく舵が切られたのだった。


新基準による再評価──不安と自信のあいだで

ユウトは、自室でひとり資料を眺めていた。
そこには、「総合評価」の項目とともに、“スタッフ推薦”という欄が新設されていた。

「……これは、嘘がつけないな」

というのも、スタッフ推薦には“誰が誰を選んだか”が明記されることになっていた。
つまり、派閥のしがらみを超えて、個人として信頼されているかどうかが問われるのだ。

一方、リュウガは明らかに苛立っていた。
売上には自信がある。
だが、“人望”という観点では、自分が圧倒的だとは言い切れなかった。

「結局、今さらそんなもん見られてもな……」

けれど、今さらではなかった。
今だからこそ、店は“見えないもの”を評価しようとしていたのだ。


ナオキの選択──自分にできることを信じて

ナオキは、スタッフ推薦欄に迷わず「国見」と書いた。
というのも、国見の接客が“本当に心を動かすもの”だったことを知っていたからだ。

「売れることより、また来たいと思わせる方がすごい」

彼の中には、確かな“尊敬”があった。
そしてその尊敬が、ようやく評価の土台として認められることになったのだ。

さらに若手たちも、自主的に意見を提出し始めた。
「トラブル対応が冷静だった」「困っていた後輩をフォローしてくれた」

そうした日常の中で築かれた信頼が、少しずつ数字を超えて可視化されていく。

つまり、ホストという仕事が“接客”ではなく“人間関係”で成り立っていることを、ようやく制度が追いつき始めたのだった。


ホスト 幹部に必要なもの──見えないものを見抜く目

最終審査の日。
東條は、無記名で提出された全スタッフの推薦用紙を読み終え、こう言った。

「正直、驚いた。……でも嬉しかったよ」

それは、上辺の演技では得られない、“本物の信頼”が国見に集まっていたからだった。

ホスト 幹部 審査基準が変わったことで、選ばれる人物像も変わった。
金ではなく、心を掴む力。
自分だけでなく、周囲を高める影響力。

つまり、これから幹部になる者には“経営目線”と“人間力”が求められる。

──そして、その条件を満たしていたのは、皮肉にも一番“地味”な存在だったのかもしれない。

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